ストーリー(今回いつにも増してものすごく長文です)
バスの爆破に巻き込まれた被害者家族や会社の同僚たちが警察に呼ばれた。状況の説明と、事情聴取のためだった。
馬国強の元妻や子も彼の交友関係を確認される。怨恨の筋でも操作を行っているのだ。
そんな中、騒ぎが起こった。蘆笛の父親が、蘆笛の位置情報を確認したところ、彼が現在でも移動し続けている、生きているのだと張成に言い張る。蘆笛を探しに行かなければいけないから帰して欲しいと叫ぶ。
蘆笛の位置情報が、鶴云の会社の同僚の自宅に近いことに気が付いた張成は江楓たちと急行する。
鶴云と詩情は、鶴云の親友でもあり、同僚でもある劉鵬の部屋に来ていた。劉鵬は鶴云が現れたら通報するよう警察に言われたと電話を掛けようとする。鶴云は遮って、訪問の目的だった、現在制作中のゲームから鶴云のクレジットをすべて消して欲しいということを伝える。
それを聞いた劉鵬は激怒する。
「肖鶴云!どうしてそこまで自分勝手になれるんだ?このゲームはお前だけのものか?」
怒りで早口になりながらまくしたてる劉鵬。
「お前に 削除しろ と言われたらそうするとでも?頭がおかしくなりたいなら一人でなれよ。俺たちの頭までおかしくしようとするな」
ゲーム自体を削除して欲しいと言ったわけではないけれど、口下手な鶴云の意図は伝わらない。
「僕は昔、暴力には暴力で対抗すると思っていた。だがそれは間違いだった。悪かった。お前の好きなように変えてくれと言ってるんだ」
「悪かった。悪かっただと?」
ゲームの承認が下りないのは暴力的過ぎるからだと何度も伝えたのに、ハードコアゲームが・・・外国では・・・と持論を述べ、変えることを拒み続けた挙句、今回の事件を引き起こしてゲーム自体の存続をできなくしてしまった鶴云に怒りを抑えられない劉鵬。
「お前にとって俺は そんなにゴミみたいな ものなのか?スタジオの連中もお前にとっては ゴミなのかよ!」
「僕にとって君は重要だよ!だから君に迷惑をかけたくないんだ!僕を切り捨てれば君たちはゲームを 続けられるだろう?」
スタジオのみんながこれからもゲームを作成し続けられるように、自分を切り捨ててくれと頼みに来た鶴云。
「認めるよ。僕は無責任でわがままだった。そんな自分を恨んでる。だけど実際に経験するまでわからないことだってあるんだ」
心から謝る鶴云に劉鵬は
「お前はお前のすべきことを勝手にしろ」
突き放すように言った後
「起きてしまったことはかくすことができない。お前はうまく切り抜けられるはずだ。俺たちはこれからも兄弟だ」
続けて言い、信頼を寄せる劉鵬。
「わかってる。自首するよ」
そう言って2人は劉鵬の部屋を立ち去った。
2人が去ったのち、劉鵬は一人、部屋で座り込む。
時を置かず、警察が家探しにやってくる。鶴云は既に去ったと告げると、張成は劉鵬を連行するように命じた。
劉鵬の部屋を後にした2人は海辺で並んで座っていた。
もし次のループがあったなら、これから試そうとしている作戦を説明する鶴云。メラトニンを飲んだ詩情は眠気を隠せない。
「本当に自首するつもりなの?」
自首したら、警察の追及はこれまで以上に過酷になるのはわかっている。殺人、爆破、逃亡、すべて申し開きの術もない。
「だけど君が寝てしまうまで待つよ」
鶴云はおどけて言う。
「本当にこれが最後のループだったら今が僕にとって最後の自由な時間だから」
その言葉が意味することをわかっている詩情は、突然、海に入っていった。驚く鶴云。
「私ずっと起きていたいの」
少しでも長く、今の時間を延ばしたい。
よろめいた詩情を支えるため、追って海に入る鶴云。
2人は自然にかたく抱きしめあった。
眠ってしまった詩情を腕に抱きながら、監視カメラを見つめ返す鶴云。自首しようとしていた。
鶴云はまた奇妙な夢の中にいた。足は鎖につながれ、囚人服を着たまま、バスに乗せられる。そこには、蜘蛛の巣の向こう側に鶴云と詩情がいつもの席に座って眠っていた。2人のところに近付こうと必死に蜘蛛の巣を払おうとする鶴云。
どこからか彼の名前を呼ぶ声がする。
「肖鶴云!起きて!肖鶴云」
詩情の声で目を覚ます鶴云。また同じバスの中に2人は座っていた。ループはまた起きた。
「私たち、戻ってきたのよ」
だが、鶴云はひどく疲れていて、体力の消耗を感じふらつくのを感じた。
海辺で相談した方法を試そう、とスマホを取り出す鶴云。
乗客全員を次のバス停で降ろしてしまおうという考えだった。
「彼女はとても注意深い。一人一人に話しかけるのは感付かれるリスクが高い」
テキストメッセージを見せて、乗客に知らせようと考える鶴云。
私たちは 警察です これを読んでも あわてないでください
このバスには 爆弾が あります・・・
「みんな降りても運転手はどうなるの?」
「僕たちの問題は運転手を救うために乗客を危険にさらすかどうかの選択だ」
選択を迫られる詩情。答えは歴然としていた。
「すみません僕たち次のバス停を降りたところでイベントをしています。参加してくれるだけで油や麺などギフトがもらえます」
そう大きな声で言いながら乗客にテキストを見せて、爆弾のことを知らせ、次の停留所で降りるよう手分けしながら指示する2人。
一兄さんだけが、空気を読まず、
「隠しカメラはどこにあるの?ちょっとこの話題はきつくない?」
動画を撮っているクリエーターと勘違いして混ぜ返す。
爆弾魔の女性を不審がらせないよう、慌ててイベント会場の写真を見せ、乗客をイベントに誘っているふりを続ける詩情。
バス停に到着し、一斉にバスを降りる乗客。乗り口では蘆笛を乗せないように、もみ合う詩情。様子がおかしいことに気が付いた女性は、圧力なべに手を伸ばし・・・
バスはまた爆発した。
「私たちが全員をバスから降ろさなければと思うのは、彼女がナイフを持っていて彼女を制圧できないからよね」
置かれた状況を整理する詩情。
「私たちが警察だとみんなに信じさせることができたら、彼女に対抗するために手伝ってもらうようには頼めないかな」
計画はこうだった。
バス停で鍋を持ち出しても、人も多いし、もしそこで爆破してしまえば被害が大きくなる。橋までは動かず、橋に到着した時点で、彼女を抑え込み、ナイフを取り上げ、鍋を奪い、バスを停めてドアを開けてもらい、川に鍋を投げ捨てる。
そのためには運転手の協力を得たうえで、最低でも2人の協力者が必要だった。
前回もその以前も、彼らが何かをしようとしたときに、老焦が手助けしてくれたことを思い出し、2人は彼を頼ることにした。
テキストを見せ、協力を頼む。
「これは義勇的な行動にあたりますか?」
老焦は協力してくれると約束してくれた。
そしてもう一人。バス停で乗り込んできた蘆笛に鶴云は警察を名乗って協力を要請した。
「身分証明書は?」
カバンの中の猫や、秘密基地の情報を伝え、改めて警察だと主張する鶴云に
「君は絶対に警察じゃない」
信用しない蘆笛。
「猫の使徒 喘息征服者 光に選ばれし者。あってるだろ?どうして信じないんだ?」
途方に暮れる鶴云に蘆笛は答えた。
「君は僕の名前を呼んだ。僕の名を呼んで召喚したんだ。それに僕の秘密も知っている。僕は君たちに協力するよ。言って!僕は何をすればいい?」
「あなたは驚くだろうけど私がこれからいう話は本当なの。後部ドアの近くに座っている女性、彼女は爆弾を持っているの」
運転手の協力を得ようと、横に立ち、説明を始める詩情。驚く運転手。
「警察官が狂った女性を捕まえてくれるわ。私たちが橋にたどり着いた時点で彼らは動き出すの。そのときにあなたはただ停めてくれれば いいの。彼らが爆弾を橋から投げ捨てる」
なぜ詩情が爆弾のことを知っているのかと問う運転手。
「爆弾の威力は強くて川に投げ捨てる以外にないの。だからバスを停めてドアを開けて」
バスが橋に差し掛かる。鶴云の合図で、女性にとびかかる男たち。
鶴云と老焦がナイフを取り上げ、女性を制圧する間に、蘆笛は女性が起爆できないよう鍋を抱えて前方に移動する。
後方での騒ぎに慌てる運転手。
「バスを停めて!ドアを開けて!」
詩情が何度叫んでも、バスを停めない運転手。
とうとう、橋の真ん中で斜めに止めて、他の車の通行も遮り、ドアのロックを解除できないように締め切ってしまう。
「王興徳!なにしてるのよ!警察に連絡したのね。この卑怯者!あんたは死ぬのが怖いのよ」
暴れながら運転手に向かって口汚くののしる女性。
「この 臆病者!あんたなんか男じゃない」
「俺は警察に通報してない。もうすぐ時間だ」
爆発の時間まで、残りは1~2分。
「おじさん!ドアを開けて!時間が残ってない」
頼む詩情を無視する様子を見て鶴云は察した。
「彼はドアを開ける気はない!」
女性を抑えるよう、他の乗客にも協力を要請した。
運転手と女性は共謀しているのだ。
非常用ハンマーを外し、窓を割る鶴云。窓から飛び降りる様子を見て、察して鍋を取ってくる詩情。非情にも、いつもの呼び出し音がバスの中に鳴り響く。
詩情から窓越しに鍋を受け取った鶴云。
受け取った瞬間、バスはまた爆発した。
いつものバスの中で目覚める詩情。
時はさかのぼり、1年生のときの詩情。バスの中でスリにあってしまったことを運転手に伝える。
財布の中には受験票が入っていて、それがないと試験が受けられず、単位を落としてしまう。
事情を知った運転手はバスを停め、ドアを開けず、乗客に財布を取ったものは正直に返してくれればそのまま通報をしないことを約束する。誰も反応しないのを見て、
「じゃあ こうしましょう。みなさん窓の外を見てください。誰もわからないようにして、盗んだ人にチャンスを与えましょう。さあ、返すのを待ちましょう」
罪を罰することなく、良心に立ち返ることが出来るように促した。
財布は無事、詩情の手に戻り、試験も受けられることになった。
感謝する詩情は、運転手の手袋にほつれがあることに気が付いた。
また別の日。バスに乗り込む詩情。運転手に先日のお礼、と手袋を渡そうとする。
受け取れない、と断られ、落ち込む詩情。
その様子を見て、運転手はありがとうと言い、受け取ることにした。
明るい表情になる詩情。
自分の娘もそうだという運転手。
「お嬢さんも同じ大学なの?何年生? 専攻は?」
「働いている」
複雑な表情で返事する運転手。
「へえ・・・ ステキな 偶然だわ」
過去のいきさつや、これまでの運転手との温かい心の交流を思い出し、運転手が共犯者だと信じられない詩情。耐え切れず、前方へ駆け出す。
「どうしてあなたがこんなことをしているの?だれかにひどいことをされたの?あの女性が あなたに無理やりやらせているの?」
運転手の横に立ち、詰問する詩情。
「王興徳!その子は誰? 何を話してるの?」
異変に気が付き、叫ぶ女性。
「どうしたのか言いなさいよ!」
女性のヒステリックな声に目が覚めて、状況を察し頭を抱える鶴云。
「おじさん、私はあなたを信じてたわ。あなたを助けようとすら思っていたのよ!なのにあなたはバスの乗客全員を殺そうとしているのよ!どうしてなの!」
詩情の叫びに、
「君は 誰だ?」
静かに返す運転手。
そしてまた、バスは爆発した。
港務新村に到着するバス。運転手は女性が荷物を抱えて乗り込もうとしていることに気が付く。
女性の決意のこもった視線が運転手に注がれる。
ドアをなかなか開けようとしない運転手。
結局、バスのドアは開かれ、女性が乗り込む。
2人の視線が絡む。
女性の目的が運転手にはよくわかっていた。
複数の無辜の乗客を乗せて、爆発の瞬間へと向け、港務新村のバス停を出発するバス。
所感・雑感
情報量が多い回で、めっちゃ長文になってしまいました。いつものことですが、すみませぬ。
前半は鶴云と劉鵬の関係性。
中国は学生時代からスタートアップで仲間同士で起業するケースがあるようで、他のドラマでもおなじみですよね。
多分、2人も学生時代からの同志で、一緒にゲーム会社を興し、スタジオを抱え、新作を開発する毎日。技術者の鶴云と、経営側の劉鵬。二人三脚でやってきたのに、ここに来て、ゲームの承認が得られず、せっかく探してきたスポンサーとの会議もすっぽかされ、不満で爆発しそうな劉鵬。
鶴云はやっと、これまでの自分の傲慢さや、わがままさに気が付き、改めたいと願い、劉鵬のもとを訪れる。二人はお互いを理解しあい、これからも兄弟だと告げられ、ほっとする鶴云と、何も助けることが出来ない無力感で肩を落とす劉鵬。
ループが解除されて、過ちをただそうと柔軟になった鶴云と劉鵬はきっとこれまで以上に協力し合って良い作品を作り出せるようになるんだろうなー。
中盤はラブラブ。状況がどんどん緊迫していく中で結構いちゃついていてオイオイってなりつつ顔がにやけてしまいます。この2人良いカップルよねー
そして後半。
いきなり親切で良い人の運転手が、まさかの爆弾魔の共犯者。
えええ。残り1/3を切っていきなり急展開。謎が深まってしまった。
という感じで、感情があちこちジェットコースターのように揺さぶられる回でした。
乗客、家族、友人、警察、いろんなつながりや、感情がちりばめられていて、どの人の人生、生活も大切なものなんだなあと気づかされます。
忙しく生きていると、他の人の感情とか、立場とか、なかなか気が付かないことありますよね。それぞれが、いろんな人といろんな感情を介してつながっていて、立場によって、良い人になったり、自分に害を及ぼしたり。
そのときに、相手の立場で考えることが出来たらもっと人に優しくできるのかもしれないなあ。そして、自分の立場も相手にわかってもらいたいなあ。
私が日本語教師の資格を取ったのも、外国で自分が暮らしていた時に、とても苦労したことがきっかけで、日本に暮らす外国の方が少しでも楽しく、幸せに、安楽に暮らせるといいなあと思ったのがきっかけでした。
日本人の立場、外国人の立場、歴史も習慣も異なるなか、わからないことばかりで、不要な摩擦や、疎外感を覚えることが無いよう、一人でも少しでも早く日本の生活になじんで、自分自身の立場も受け入れてもらいながら生きていけるといいなあって思っています。
現在、コロナ禍で生徒さんを受け持っていませんが、日本語のこと、日本での生活のことでわからないことがあればお気軽にお問い合わせくださいませ^^

















































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