2022-06-10

第3集



 (今回こそは) あらすじ




状況を整理し始める二人。
最初のループから振り返って爆発の状況と場所、時間、原因を紙に書きだす。
爆発のパターンは2つ。
13:42に十字路の交差点でスクーターをよけようとして燃料タンクを積んだトラックと衝突して爆発炎上するパターンと、交差点では事故にあわず、橋を渡る途中で、古い携帯の呼び出し音が鳴った後、爆発するというパターン。
二人が目覚める時間は回を重ねるごとに遡って早くなっていくことが仮定できる。
紙にメモをまとめていた青年は少女のあやふやな説明に苛立ちごみ箱に捨ててしまう。
「何も隠し事なんてしていないし全部話した まだ私を信じてくれないの?」
彼女自身も既に10回のループを経験していたが、何が原因で何が起こっているのか、どうすればいいのか、全く見当もつかないまま巻き込まれている。
青年をタイムループに巻き込む気もなかったし、どうして巻き込んでしまったのか法則すらわからない。
本当に何もわからないのだ。
「目を開けたら何もわからないうちに爆発したのよ」
「僕はまだこの状況を受け入れられないんだ」
青年もまた、途方に暮れていた。




「何とかしてこのループから抜け出さなければ」
青年は自分がゲームデザイナーであり、ゲームの世界ではプレイヤーが爆発を回避して乗客を救うことでミッションがクリアとなってループから抜け出すことができると言った。
二人の今後の目的は爆発の回避と乗客の救助と定められた。
ここにきて、はじめてお互いに名乗る。

青年は肖鶴云。鶴云の名前は 劉禹錫 の 秋を想う からの 引用。
※ 秋空に 一羽の鶴が 雲をおしわけ 舞い上がる

少女の名前は 李詩情。




詩情はこのあと、警察でどう説明すればいいか不安に感じていた。一方、肖鶴云は自分たちは潔白なのだからとあっけらかんとしている。二人が話しているところに警察がやってくる。
二人はきちんと状況を把握したり、警察に何を話せばいいかの打ち合わせも出来ていないまま、パトカーに分乗させられ、尋問室に入れられてしまう。




尋問室は窓もなく、狭く、息の詰まる黒い壁の部屋だった。
二人はそれぞれ別の部屋で、はじめに詩情は張成から、肖鶴云は江楓から尋問を受ける。
「なぜバスに爆弾があると知ったのか 不審なものを見た? 不穏な会話を聞いた? 変な匂いがした?」
どれも違う。ではどうして知ったのか。
「なぜ運転手に説明して乗客を退避させるようにしなかったのか?」
張成の言葉に詩情はその手段を試していないことに気が付いた。




「警察に通報した後どうして携帯電話の電源を切っていたのか?」
肖鶴云は証拠を集めるため、状況を整理するために時間が必要だったと言い訳をする。
「あまりにも複雑な事情で・・・」
その事情とは何かと江楓は重ねて訊く。
「なんというか・・・超常現象のようなものです SF小説などは読みますか?」
短気な江楓はいら立ちを隠さず、無視してごみ箱に捨ててあった、2人が整理のためにメモをしていた紙を示して説明を迫る。
「僕たちはタイムループに巻き込まれました 李詩情は10回 僕は5回 爆発を経験して復活して僕たちはバスの中に連れ戻されるのです」




「張刑事 質問してもいいですか? 私の通報を受けて 本当の話だと信じてくれましたか?」
張成はこれまで自分が彼女に対して名乗ったことがないということに、はたと気が付く。
「どうして私の名前が張だとわかったか教えてくれ」
「あなた自身が名乗ったんです 私たちが病院であったときに」
李詩情もまたタイムループの話を始める。
「あなたが覚えているはずはないんです 私たちが会ったのは別のタイムループの中だから」

1回目と2回目と9回目、バスは直接爆発した。
交通事故ではなく、爆弾による爆発。携帯電話の呼び出し音が聞こえて、それから爆発が起きる。

それ以外は十字路の交通事故での爆発。

2人の荒唐無稽な供述に杜局長は薬物検査を依頼する。
薬物検査は異常なし。

2人は恋愛関係である様子も見つからず、金銭、人間関係のトラブルも抱えていない、動機もなく犯罪のバックグラウンドもない。
尋問担当を入れ替えて再度話を聞くことにした。

2人に対して、警察は、相手は協力的に供述をしている、そのような態度は損だとゆさぶりをかける。

肖鶴云は警察に向かう前に、詩情が警察の尋問の厳しさや、タイムループの話をしても信じてもらえないだろうと不安がっていたことを思い出し、不安になる。
「彼女が何を言ったか知らないけれど僕が言った話は全部真実だ」
必死に言い募る肖鶴云。

江楓は詩情に、肖鶴云は既に彼女を裏切って事故には一切関与していないと言ったと伝える。
「監視カメラに写っていたのも 君が彼を強引にバスから降ろした状況だった」
「彼が何を言ったというんですか?」
「この図も君が言うとおりに描いただけで君が全部説明したそうだ」
「そんなはずはない 私たちはぜんぶ 一緒にやったわ」
「君が事件の詳細を話さないなら我々は肖鶴云の供述だけを受け入れることもできる 不利になるぞ 誰が計画した? 目的はなんだ?」
畳みかけるように聞かれても何も答えられない詩情。
「私が知りたいわよ」




消防隊から連絡が入り、バスには確かに爆発物があったと確認された。
市庁からも役人がやってくる。警察はタイムループなどといったたわごとを報告するわけにはいかない。

李詩情はか弱く臆病そうに見えるが心理的なガードが固く、肖鶴云は感情的でガードが甘い。彼を先に落とすことにしよう。そう杜局長は決めた。

「これよりあなたを重大容疑者として取り調べます あなたの証言は法にのっとって記録されます」
肖鶴云に対し宣言する杜局長。
「僕には何の動機もないし証拠がなければ拘留も出来ないはずだ」
言い募る肖鶴云に杜は冷たく言い放った。
「私たちはバスの中にあったことを確認した」


感想・雑感

尋問怖い!こんな狭い部屋で、椅子のバーとか降ろされて立てない状態に拘禁されたら落ち着いて話なんてできないですよね。すごい圧迫感。
二人は警察の尋問の手法であるとはいえ、お互いがお互いに不利な供述をしたと信じてしまいます。
李詩情は肖鶴云が事件やバスの爆発には全く関与しておらず、すべて詩情が先導していると責任回避しているのだと思い込んでしまうし、肖鶴云は詩情がタイムループの話をしても信じてもらえないと言っていたことから、なにか作り話をして自分だけが本当のことを言い、嫌疑をかけられてしまったのではないかと疑ってしまいます。しかも容疑者にされてしまいました。その後の追及は厳しかったことでしょう。かわいそうに・・・
なによりも狭くて窓のない部屋が苦手です。一種の閉所恐怖です。
そして尋問はありがちですが、女の子より男の子に対しての方が厳しくなりますよね><;;;
しかも警察から見たら胡散臭いゲームデザイナーで、タイムループがどうこうと言い募る若者。ふざけてるか、状況を理解していない中二病と思われても仕方ないかも?

おいといて。肖鶴云の名前の由来は劉禹錫の詩からです。

「秋思」

自古逢秋悲寂寥
我言秋日勝春朝
晴空一鶴排雲上
便引詩情到碧霄

なんなの?この運命のような名前は!
一羽の鶴が雲を押し開いて舞い上がり、 詩情(人の歌心)を携えて青い空にいざなってしまうんだよね!
ストーリーそのまんまの主人公たちのお名前にめっちゃウケてしまいました。
季節が5月で夏なのが惜しいところではありますが。
そして、肖鶴云のご両親、アカデミックなお方たちなのですね・・・・
この詩ステキですよね。
日本にも枕草子がありますが、白居易の句をよく引いているからもしかしたらこの詩も知っていたかもしれませんねー。
昔の人は教養あってかっこいいなあ。私ももっと教養のある人間になりたいです。

詩情が鳥のことを語る一説は、同じ作者の五言絶句を思い浮かべてストーリーに引用したんじゃないかなあと勘ぐっています。

「秋風引」

何処秋風至
蕭蕭送雁群
朝来入庭樹
孤客最先聞

鳥たちは風に吹かれて南へと送られていったけれど、二人は詩の中の孤客(旅人)のように群れから離れて秋風を一番初めに感じている、みたいな。
妄想すみません;

さあ、二人はこの後どうなるんでしょう!?バスの乗客は?

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