2022-06-27

第8集

 

ストーリー(超ネタバレ・見てない方は読まない方が良いかと・・・?)

残るは2人の候補。一人はスーツケースを抱えた中年。
彼の名前は焦向栄(ジャオシャンロン)。工事現場で日雇いで働いていた。
工事はトラブルが発生し、突然中断されてしまった。現場の仲間たちも田舎へ帰るというものや、警備の仕事に申し込んだが断られてしまったなどという景気の悪い話ばかり。


そんななか、先日の倉庫のボヤ騒ぎで義勇勲章を表彰された仲間が、従弟と配送の仕事を始めようと思うといい、老焦にも一緒にやらないかと誘いかけた。暑い真夏にあんな車庫に住んでいたら身体を壊してしまうと心配して声をかけてくれた。中古のバイクがあればすぐに始められるという。だけど、老焦には7000元の中古のバイクを買う元手すらなかった。
義勇表彰はいくらかもらったのか?と仲間に問うと、2万元貰えたという。そのお金がもしあったなら・・・老焦は悲しげな後姿を見せ、家路につく。



新しい仕事を探しに毎日出かける老焦。住んでいる車庫に戻ったとたん、部屋を明け渡してくれと言われてしまう。なんとかあと2日だけでも居させてもらえないかと粘るが、委員会の決定で車庫に人が住んでいると大家は高い罰金を科されるので今すぐ出て行ってもらうしかないと断られる。仕方なく、川の向こうの仲間に数位jつだけ済ませてもらえないか尋ねることにし、荷物をまとめた。
彼がスーツケースを持ってバスに乗ったのはそういういきさつだった。



一方、また振出しに戻って目覚めた詩情と肖鶴云は、残る2人の荷物をどう確認すればいいか相談する。スーツケースを開けてもらうのは難しい。先に赤いビニール袋の中身を確認することに決め、詩情は立ち上がった。



「生理ナプキンを持っていませんか?突然始まっちゃって」
女性に声をかける詩情。無いとそっけなく答える女性に、詩情は食い下がり、
「その袋の中で見たような気がして・・・」
と、勝手に袋の口を開けてのぞき込む。中には圧力なべが入っていた。いったん席に戻ろうとした詩情は、また女性に、その鍋の中身は何ですか?と尋ねる。
「肉」
一言答える女性。仕方なく席に戻る詩情に、鶴云は直接的過ぎると焦る。



「鍋を直接持って歩くなんておかしい。普通はクーラーボックスでしょう?」
「普通だと思うけど。母はそうしていたよ」
噛み合わない2人。
「そ、それが普通だというなら、彼女は除外できるということ?ではスーツケースの彼が犯人?」
スーツケースの中身を検めることは困難なので、バス停に着いたら、荷物を外に投げ出そうと提案する鶴云。
「もし間違っていたら、次のループではあの女性をバスに乗せないように阻止すればいい」
バス停で降りようと準備する2人。




突然、中年の男が詩情の手を引いた。警戒する2人を尻目にスーツケースを開けて中を探し始める男。賞状や衣類の下から生理用ナプキンを見つけ出し、詩情に渡す男。彼は先ほどの女性との会話を聞き、親切にもナプキンを渡してくれたのだった。



必然的に、爆弾は赤いビニール袋と判明した。鶴云は詩情に先にバスから降りるよう押し出し、自分はバスの中に戻っていった。



赤いビニール袋を掴んでバスの外に持ち出そうとする鶴云。中年女性は足で圧力なべを挟んで持ち出されまいと抵抗した。鶴云は女性を見上げ、そして2人の視線がぶつかる。




中年女性は、圧力なべの圧力弁を強く引いた。弁にはひもがつながっていて・・・


そして、バスはまた爆発した。


少し時間が戻って、老焦は車庫を追い出された後、娘の嬌嬌と電話で会話していた。
娘は高校に行きたくない、それよりも一緒に働いて借金を返したいという。学問がないことで自分が苦労していることを苦々しく思う老焦は嬌嬌の言葉に怒る。
「欲しいものがあれば、洗顔せっけんだって生理用ナプキンだって何だって買ってやる。それくらいの金はあるんだ。お前は何も心配するな」
娘は通話を切ってしまう。
老焦がスーツケースに入れていた生理用ナプキンは、大家が 彼を追い出すことに申し訳ない気持ちで譲ってくれた古いスーツケースに、大家の妻の私物が残っていたが、それを嬌嬌に渡そうと、捨てずに持ってきたものの中の一つだった。



バスが港務新村に着く。中年男性と女性が乗り込んだ。



詩情は港務新村を過ぎたところで目が覚めた。ループはこれ以上巻き戻らなかったのだ。
女性は爆弾を持ち込んで既にバスに乗り込んでいる。この後どうすればいいのかわからず、詩情は鶴云と相談したかったが、何度声をかけても目を開けてくれない。
次第に不安になる詩情。もし、このまま自分一人になってしまったらどうしたらいいかわからない。



「肖鶴云!肖鶴云!目を開けて?怖いわ」
必死に起こそうとする詩情にバスの中の乗客も異変に気が付き始める。
親切な薬を持った老婆と、お節介なハッピー一兄さんが寄ってきて、声を掛けたり、息を確かめたりする。
「運転手さん、急病人だ!」
一兄さんが運転手にバスを停めるよう頼みに行ったところで鶴云はやっと目を開けた。
「大丈夫です」
ただの金縛りだと言う鶴云に
「昼間っからでかい鬼神が取りついたもんだなあ」
とからかう一兄さんを嗜める老婆。



目前で爆発した爆弾の威力は強く、しばらくショックでスタンバイモードから抜け出せなくなっていた鶴云。ダメージが強く、息も浅い。
時間がこれ以上巻き戻らないことを確認した2人は、これが最後のループになるだろうと、決断を迫られる。
自分たちだけ降りて難を逃れるか、バスに乗ったまま、乗客たちと運命を共にするか。



「どうしたらいいの?」
呆然として尋ねる詩情に、鶴云はもう決めたんじゃなかったのか?と逆に問いかける。
「私も死ぬのは怖い。私にできることなんてない」
でも、バスの乗客たちは既に2人にとって、ただの通りすがりの人ではなくなってしまっていた。
薬をくれる優しいおばあさん。
お節介でおしゃべりで邪魔ばかりするけどポジティブで明るい一兄さん。
蘆・猫の使徒・ぜんそく征服者・光に選ばれし者・笛。
息子に一目会いたいと願う、深い傷を抱えた老人。
生理用ナプキンを差し出してくれた親切な中年男性。
「私は自分を解放したいとずっと思っていた。もしバスの乗客を助けることが出来たらそれが本当の自分の開放なんじゃないかと思うの」



「私はバスを降りない。あなたは生きて」
そう言ってバスを降りられるように場所を開ける詩情。



「これが最後の機会だ」
鶴云は詩情の手を掴んだ。



「すみません、まだ扉を閉めないでください!USBを落としちゃって」
USBを探すふりをしながら床に這い、タイミングを見計らう鶴云。
「ちょっと足をどけてもらえますか?」
女性に声をかけ、隙を見てビニール袋と中の圧力なべを奪い取る2人。
詩情は女性に、圧力弁を引いて起爆されないよう前方に鍋を運んだ。
もみ合う女性と鶴云。



女性は爆弾だけでなく、妨害された時のために刃物も用意していた。腹部を刺されてひるむ鶴云。



女性は鍋を持った詩情の方に向かう。


「やめろ!誰か彼女を助けてくれ!」
必死に叫ぶ鶴云。誰も凍り付いて動けない乗客。



女性は詩情の頸動脈を狙って切りつけた。
「彼女を助けてくれ」
叫び続ける鶴云。



女性はゆっくりと鍋に近付く。
「彼女に引かせるな!」

そして、バスはまた爆発した。



目覚めた鶴云。またバスの中に2人は座っていた。
何度呼んでも目を開けない詩情。
ようやく目が覚めて、刺された恐怖に泣きじゃくる詩情。



なによりも、彼女を傷つけたくないと心に決める鶴云。
「今回は何も考えず、何もしないで、ただバスを降りよう」



一度は頷いた詩情だが、バスを降りる際、ステップの手前で立ち止まってしまう。
「もう一度だけ」
「やめた方がいい」
制止する鶴云の手を振り払い、詩情はバスの中に戻っていった。



女性を押しのけて圧力なべを奪おうとする詩情。刃物を取り出す女性。
詩情が刺されそうになった瞬間、彼女をかばって腕を切られたのは戻ってきた鶴云だった。



またもみ合う2人。女性は鶴云を切りつけようと必死に暴れる。
なにが起きたかわからず、あっけにとられて見ているだけの乗客たち。



次の瞬間、女性が椅子に倒れこみ、鶴云の手には女性が持っていた刃物が握られていた。



水を打ったように沈黙した車内で、刃物から血が滴る音だけが聞こえる。
振り返ると誰もが恐ろしいものを見るように鶴云を見ていた。



女性は刺されて息も絶え絶えになっていた。
「ひ、人殺し・・・・」



無言で詩情の手を掴んでバスを後にする鶴云。バス停にいた人々はスマホで録画したり、遠巻きに彼らをじろじろと眺めていた。



なにが起きたのかわからず、呆然と運転席から立ち上がる運転手。



そして、バスはまた爆発した。


所感・雑感

こ、この回、怖すぎる。李詩情役の趙今麦、演技うますぎ。
これとか、現代劇では他にも高校生役とかやってるんですけど、幼い無邪気そうな顔で、年齢よりも若く見えるときと、ファッション雑誌のモデルなどで、めっちゃ大人っぽく妖艶に映ってるときのギャップが凄い。演技が上手い証拠だよねー。
さて、犯人が判りました。爆発の仕組みも。まだ全体の半分くらいなのに、犯人判っちゃってこのあとどんな展開になるんだろーって思いますよね!まだ今後もどんでん返し?とか、ナゾとか、エピソードが出てきます。

鶴云が目を覚まさず、恐怖で泣き出す詩情。一人では何もできない。鶴云を信頼し、いつの間にか頼っていた詩情。
詩情が刺されたのを見て、泣きじゃくる詩情を抱き寄せながら、彼女を失いたくないという気持ちを固く持った鶴云。エモいですよねー。
このお話はSFでもあり、サスペンスでもあり、そんでもって、周深さんの歌うタイトルソング「My only」のとおり、ラブストーリーでもあるのです。
キュンキュンしたい方にお勧め(違?

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